ナメクジ 交尾。 晩秋は恋の季節!身近すぎて知られていない神秘の?ナメクジライフ(vmt.infostradasports.comサプリ 2016年11月06日)

ネバネバの粘液を使って、ナメクジはどんな性交をするのか

ナメクジ 交尾

野菜づくりやガーデニングをしている方で、「ナメクジ」に悩まされたことがある、という方は多いのではないでしょうか? ナメクジは、体が大きく動きがゆっくりしているため、見つけた時に駆除することも不可能ではありません。 しかし、繁殖力が強いことから、1匹1匹駆除するのは難しいものです。 もし、駆除できなかったナメクジが付着した野菜が食卓にあがったら、トラブルになりかねません。 菜園や食物の生産現場での害虫駆除には確実性が求められます。 そこで、野菜づくりに携わっている人に提案したいのが、ナメクジの生態を考慮した駆除です。 ナメクジによる野菜被害の特徴はどういうものなのか、そして、どうすれば効果的に駆除できるのか、分かりやすく紹介します。 ナメクジによる野菜被害の特徴 駆除方法を紹介する前に、野菜栽培におけるナメクジ被害の特徴を解説します。 ナメクジ被害の深刻さを知れば、根絶を目指す駆除の必要性を理解できるはずです。 野菜や花、果物は、ナメクジの好物です。 新芽や花びらといった植物の「柔らかい」部分を好んで食べるため、晩春から梅雨にかけての時期にナメクジが大量発生すると、新芽がやられて野菜が育たなかったり、花が咲かなかったり、という事態になるでしょう。 また、カリフラワーやキャベツなどは、野菜の中に入りやすく、内部まで食い荒らされることがあります。 せっかく育てた野菜が食べられたら、悲しい気持ちになりますよね。 ナメクジの食欲は旺盛なので、実りの季節に大量発生すると大きな被害になりかねません。 ナメクジを見付けた時はもちろん、ナメクジが這ったぬめぬめとした白い跡を見付けた場合は、周辺にナメクジがいる、ということなので、注意が必要です。 そして、ナメクジには寄生虫がいる場合もあり、その寄生虫による害も見過ごすことはできません。 寄生虫についてはあとで詳しく説明します。 ナメクジの生態と特徴について 大量発生すると野菜や花、果物に深刻な被害をもたらすナメクジ。 その生態と特徴について解説します。 ナメクジとカタツムリの違いとは ナメクジとカタツムリは見た目が似ている生物ですが、どちらも、生物学的な分類では巻貝の「腹足綱(ふくそくこう)」に属しています。 そして、カタツムリとナメクジの違いは、「殻」が有るか無いか、ということ。 ナメクジは「殻」が退化したもの、とされています。 では、ナメクジに殻を被せればカタツムリ、カタツムリの殻を外せばナメクジ、となるかというと、そういうわけではありません。 カタツムリの殻は、体から染み出す石灰分で作られたものであり、体にくっついています。 無理に外してしまうと死んでしまうでしょう。 ナメクジの生態とは ナメクジは「雌雄同体」という生物に分類される生物です。 「雌雄同体」とは、1匹がオスでもメスでもあるという意味であり、ナメクジが2匹いれば、2匹がそれぞれ精子を交換して、卵を産み、繁殖していきます。 これは、ナメクジの移動距離が短いためといわれていますが、オスとメスが別々という生物に比べて、ナメクジの繁殖力は強いといえるでしょう。 また、ナメクジの生殖器は青白い色をしていて、交尾をしている様子は「神秘的」な美しさがあるとされています。 ナメクジの寿命は2、3年ほど。 冬は活動せずに目立たない場所にとどまりますが、春になると動き始め、春から初冬にかけて、石の裏や植木鉢の裏など、暗くて湿気た場所に卵を産み付けます。 ナメクジは夜行性であり昼間は石の下などに隠れているため、見つけることが難しく、発見が遅れることがあります。 梅雨の季節になってナメクジに気づいたころには菜園がかなり食害されているかもしれません。 ナメクジの寄生虫によって死者が出たことも ナメクジは、ナメクジ自体も害となりますが、ナメクジにすみつく寄生虫も厄介者です。 ナメクジを生で食べると喘息やおねしょが治る、という民間療法もあるようですが、オーストラリアでは、パーティーでふざけてナメクジを食べた男性が8年後に死亡した、という事例もありました。 この男性が死亡した原因は、ナメクジに寄生していた線虫が引き起こした広東住血線虫症という病気を発症したためです。 広東住血線虫症は自然治癒することもありますが、この男性は脳に大きな損傷を受けたため、死に至ったのです。 もし、ナメクジが付着している野菜や果物を誤って食べてしまうと、広東住血線虫症などの病気を発症し、重篤な事態に陥ってしまうかもしれません。 ナメクジを触った手や、ナメクジが付着していた野菜や果物は、必ず洗うように気を付けましょう。 ナメクジの生態を研究して開発した駆除剤「MICナメクジ退治」 ナメクジの駆除には、熱湯や塩をかける方法や、夜間にナメクジを探して、割りばしで1匹1匹捕まえる方法などがあります。 こうした駆除方法は、家のベランダや物置の日陰といった「局所」では有効な方法ですが、菜園や農園、畑といった広大な場所では、野菜や花などの作物がナメクジの「隠れ場所」にもなるため、すべてのナメクジを見つけることは不可能です。 しかし、畑で栽培した野菜や果物は、自分たちで食べるだけでなく、他人に分けたり販売したりします。 もし、ナメクジが付着した野菜が他人の手に渡ったり流通したりしてしまったら、重大な問題にもなりかねません。 そのため、菜園や畑などでの駆除は、効率良く、確実に行う必要があります。 そこでおすすめしたいのが、「MICナメクジ退治」というナメクジ専用の植物周りでも使える農薬です。 食べさせて殺す「食毒」タイプ 株式会社エムシー緑化(本社・東京都)の「MICナメクジ退治」は、ナメクジに食べさせて駆除する「食毒」タイプの駆除剤であり、駆除の「効率性」と「確実性」の両方を追求したナメクジ駆除剤です。 有効成分「燐酸第二鉄」の働きとは 「MICナメクジ退治」の有効成分は「燐酸第二鉄」です。 「燐酸第二鉄」とは自然界に広く存在する天然成分であり、土壌の微生物によって燐酸と鉄に分解されて土に還るので、残留を心配する必要がありません。 したがって、これを使っても「有機農作物」と認められます。 「MICナメクジ退治」は、白い粒状の駆除剤であり、その使用方法は、植物の根本付近の土壌表面に撒くだけと簡単です。 「MICナメクジ退治」を食べたナメクジは、生理反応が変化して食欲が減退。 食物を摂取しなくなるので、数日で餓死します。 食べてすぐ、その場で死ぬのではなく、巣に戻ってから餓死するため、ナメクジの死骸を見なくて済むのも、「MICナメクジ退治」の商品の良さといえるでしょう。 特殊加工で雨にも乾燥にも強い 害虫駆除剤のなかには、水分の吸収と乾燥によって性状が変化してしまうものがありますが、「MICナメクジ退治」は、パスタと同じように水分を含んでも形状や効果が変わらないような特殊加工を施しています。 したがって、湿度が高い梅雨の時期や水気のある植物の根元付近に撒いても性状が変化せず、高い効果が持続します。 MICナメクジ退治が効く虫と場所 「MICナメクジ退治」は、ナメクジだけでなくカタツムリ類にも有効です。 温室やビニールハウス、圃場、花壇、家庭菜園場などの土の上に散布して使用する駆除剤、「MICナメクジ退治」を撒くタイミングは、ナメクジを発見した時はもちろん、ナメクジの被害が発生した時やナメクジが這った後を発見した時。 もし広い菜園場の一部だけにカタツムリが発生したら、その場所だけに散布するといいでしょう。 土壌の微生物によって燐酸と鉄に分解され土に還ることによって土壌を汚染しないので、予防的に「MICナメクジ退治」を散布することも有効です。 ただし、「MICナメクジ退治」を使用する際には、野菜や花に直接かけないようにしてください。 ナメクジ駆除の方法については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。 ぜひ参考にしてください。 まとめ~効率性も確実性も必要 ナメクジは、生きる力が強く、目立たない場所に生息している生物であるため、すべてを確実に駆除することは簡単ではありません。 しかし、ナメクジの生態を研究したうえで開発された「MICナメクジ退治」を使えば、不快な思いをせず、確実に駆除することができます。 作物や自然環境に負担をかけない天然成分「燐酸第二鉄」を使った駆除剤「MICナメクジ退治」で、ナメクジ駆除をしてみてはいかがでしょうか。 【PR】提供元.

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ナメクジの自家受精

ナメクジ 交尾

宇高 寛子 京都大学大学院 理学研究科 助教 動物生理学者。 大阪市立大学大学院 理学研究科 後期博士課程 生物地球系専攻修了。 大阪市立大学の特任教員、ウェスタンオンタリオ大学(カナダ)での博士研究員を経て、京都大学大学院 理学研究科 動物学教室の助教に。 主な研究課題は、ナメクジの生活史の解明、新規移入種マダラコウラナメクジの日本における分布可能域の推定、チャコウラナメクジにおける低温耐性の生理・分子基盤の解明など。 普段めったに出会うことのない希少な生き物たち。 そんな「文字通り珍しい生き物」「実は詳しく知られていない生き物」の研究者にお話を伺う連載企画「珍獣図鑑」。 研究者たちはその生き物といかに遭遇し、どこに魅了され、どんな風に付き合っているのか。 もちろん、基本的な生態や最新の研究成果も。 生き物たちと研究者たちの交流が織りなす、驚きと発見の世界に誘います。 (編集部) 直接被害を受けたことは無くても、そのヌメッとしたビジュアルから「気持ち悪い」と嫌われがちなナメクジ。 ところでナメクジのことどのくらい知っている?カタツムリとはどういう関係?と聞かれたら…答えに窮するという人も少なくないのではないだろうか。 実際、これほど身近なのに、日本での研究者は少ないという。 今回は、ナメクジの生活史を中心に研究する、京都大学大学院の宇高寛子助教にお話を伺った。 きっかけは受動的。 だけど未知なる道の開拓は面白い なぜまたナメクジの研究を?そう幾度となく訊かれてきただろう。 さらに専門で研究しているとなると、よほどのナメクジ好きかと思いきや、「取り立てて好きなわけでもない」とクールなご回答。 「もともとは獣医になりたかったんですよ。 だけど数学が苦手だったことに加え、勉強のために動物を殺すこともあると知って断念しました。 結局は経済学部に進学したんですが、ちょうど編入学が流行りだした頃で。 調べてみると生物系にも進めることがわかり、やっぱり生き物を研究してみたいと大阪市立大学の理学部生物学科へ編入したんです。 昆虫の研究室に入ったところ、研究例も少ないし、飼うのも簡単だからと、卒業研究のテーマとして勧められたのがナメクジでした。 昔から昆虫や金魚、哺乳類を飼っていましたが、飼育がすごく得意だと思った記憶がなく、ナメクジへの嫌悪感もなかったので、自分に合いそうだなと。 実際は簡単じゃなかったですけどね(笑)。 飼育容器につく粘液は洗剤でも落ちにくいし、学生時代の研究室は冷たい水しか出なかったので余計に…。 条件を変えて実験するため1,000匹ほど飼育していたので、冬場は地獄でしたよ」 「鳥の研究も考えたがフィールド調査がハードすぎて無理だと思った」と宇高さん 燃えたぎるナメクジ愛の持ち主だと予想していたので驚いた。 とはいえ、消去法的な理由ではあったものの、20年近くも研究を続けているからには、のめり込む何かがあったはず。 「卒業研究のときは全然わかっていなくて、割と不真面目で…自分の論文は他の人と比べて薄かったんですよ。 それで改心を(笑)。 編入学で生物学を学ぶ期間が短かったのもあって、修士課程には進むつもりでしたからね。 いざ真剣に向き合うと、きちんとデータも出るし、次の疑問もわいてくる。 日本にナメクジの研究者が少ない分、参考にできる資料も古かったり、曖昧だったりするんですよね。 だからこそ、自分が新しい発見をしていける面白さがありました」 研究室のナメクジたち 実はカタツムリの進化版? 近年、日本デビューした種も… 日本でナメクジを専門に研究している人はごくわずか。 「調査対象にされることはあっても、本命はカタツムリという人もいる」とのことだが、そもそもカタツムリとの違いって? 「どちらも海の巻貝を祖先とする陸貝で、基本的には同じ構造。 大きくは殻があるかないかの違いです。 海から陸に上がってきた時点で別種だった可能性も否定できませんが、自ら入れないほど殻が小さいカタツムリもいますし、カタツムリが殻を退化させたものがナメクジだと考えるほうが自然でしょう。 殻の材料になる炭酸カルシウムは、海ならいくらでもありますが、陸上だと多く継続的に摂るのが難しい。 退化させる利点はそこにあったんじゃないかと考えられます」 なるほど。 あの質感、巻貝の中身っぽさもある。 だから湿ったところが好きなのか。 「とはいえ肺呼吸なので、水に浸かりすぎると溺れます。 ナメクジを飼育している農薬会社さんなどから、『すぐ死ぬんです』と相談されることがありますが、だいたいは水気が多すぎる。 ジメジメは好きでもベチョベチョはだめなんです。 ちなみにナメクジの呼吸孔は、種別に関係なく体の右側についています。 その近くにある生殖孔も右側。 カタツムリの場合は左側にあるものもいますが、ナメクジはどれも右側。 生息環境や行動なんかは意外に多様なんですけどね」 丸で囲んだあたりに小さな呼吸孔が空いている そういえば、ナメクジに違いがあるなんて意識したことがなかった。 日本にも何種類かいるんだろうか。 「現在、日本にいるナメクジは2つに大別できます。 体の前3分の1くらいのところに継ぎ目のある外来種のコウラナメクジ科と、継ぎ目のない在来種のナメクジ科。 外来種は移入してきただけあって、在来種よりも乾燥に強い傾向にあります。 現在最も多く見られるのが、70年ほど前から見られるようになった外来種のチャコウラナメクジで、日本全国、都会にも分布しています。 それ以前に一般的だったのが在来種の、いわゆるナメクジ。 今でも田舎のほうへ行くと見られますし、うち(京都大学)のキャンパスでも山に近いところには生息しています。 たまに年配の方から『子どもの頃に見たナメクジは灰色だったけど、気づいたら茶色っぽくなっていた』と聞くこともありますが、実は別の種類というわけです」 マダラコウラナメクジ。 体の前方につなぎ目がある。 右側面に呼吸孔も見える 生活史の研究成果が、駆除に役立った…心中は複雑? 宇高さんが長く研究テーマにしてきたのは、ナメクジの生活史。 とくにチャコウラナメクジについては、光周期と温度が成長や性成熟におよぼす影響なども調べてきたという。 「ナメクジは梅雨の時季によく見かけるでしょう。 だから以前は繁殖期もその頃だと考えられていましたが、研究の結果、最初に性成熟するのは秋頃だとわかりました。 10月頃から3月頃までの間に卵を産み、気候が良ければ1~2カ月間で孵化するため、5~6月に多く現れていたのは未成熟な子どもたちだったわけです」 多くの生物同様、ナメクジも成長につれ淘汰されていくと考えれば、目にする多くが成体ではなかったという事実も頷ける。 「ナメクジは夜行性だから昼間に探しても見つけづらいんです。 駆除をしたい農家さんたちは、目にするようになる梅雨時季に農薬をまいていたようですが、それはすでに産卵も終わって孵化した後なのです。 そこで、性成熟する頃に農薬をまいたところ、翌年からほとんど出なくなったという喜びの声をいただきました。 生活史を知りたくて進めた研究の成果が、効率よく退治するのに役立ったというわけです」 そうか、ナメクジは害虫だったか。 …とはいえ、ナメクジが与える害ってなんだろう? やはり食害? 「ものによっては食べることもありますが、アブラムシやカメムシなど昆虫による食害のほうがよっぽど大きいです。 ナメクジは不快害虫。 居ること自体が害になるとされます。 葉物野菜に一回入ると居続けてしまいますし、果物などに這い跡がつくと商品価値がなくなってしまう。 農業における被害は深刻です。 ただ、一般家庭での被害は、やはり『気持ち悪さ』が大半。 庭の花やハーブを食べるからとも言われますが、本当にナメクジが犯人かどうかわからない。 跡がついていたって、カタツムリかもしれないのに。 殻があるだけで、向こうは結構な人気がありますからね」 研究対象が嫌われ者だというのはなんとも複雑…なのではないかという気がするが、どんな気持ちなのだろう。 「まぁ、好きでも嫌いでもないですしね…。 よく家で飼っているんですかと訊かれますが、愛玩はしません。 解剖もしますし、ドライなビジネス上の関係です。 ただ、いなくなると研究もできませんから。 キャンパス内でも定期的に採っているんですが、たまに敷地内の一斉清掃があるんですよね。 普段あまり人がこないところは落ち葉が溜まっていたり、ブルーシートぐちゃぐちゃになっていたりと、ナメクジの生息に適した環境になっているんですが、それが清掃されてキレイさっぱりなくなるという、思わぬ採集地の破壊に遭うこともあります(笑)」 知ることでマイナスイメージがプラスになるのも魅力 とはいえ、ちょっぴりツンデレなような…。 やはり多少は愛着をもっているでしょう。 胸元のブローチ、モチーフはマダラコウラナメクジなのでは!? 「よく気づかれましたね! マダラコウラナメクジが交尾をしている様子です。 欧米の人たちはナメクジに対して日本人ほど抵抗はないようですし、こういうものがアクセサリーになったりもするので、文化の違いを感じます。 カリフォルニアにはバナナナメクジをマスコットキャラクターにした大学があるんですよ。 アメリカって、その地域に棲む生き物をシンボルにするところが多いですが、日本じゃまずナメクジは選ばないでしょう」 マダラコウラナメクジのブローチ。 交尾の様子がモチーフ 確かにその発想はなかった。 交尾シーンも神々しくアクセサリーにされているようだし…って、これが交尾?? 「この青く飛び出している部分が陰茎です。 マダラコウラナメクジは粘液を使って木の枝などにぶら下がり、体と陰茎を絡ませ合いながら降りてきて、交尾が終わると下に落ちるんです。 大抵の種は交尾孔同士を近づけ、陰茎を少し出して合わせたらジッとくっつくだけなんですけど、マダラコウラナメクジはなぜか激しい。 なんでそんな複雑なことをするのかは、まだわかりません。 バナナナメクジの場合は交尾の際に、相手の陰茎を噛むことがあって、ときどき傷のついている個体がいるそうです。 雌雄同体とはいっても、他の個体から精子を受精して卵を産みますからね。 傷つけ合えば精子をもらえないでしょうに、そんなことをする利点は解明されていないんですよ」 同じナメクジでも、こんなにも交尾行動に差があるとは。 詳しく見れば、それぞれの種に個性があって面白そうだ。 「欧米にはオレンジや黒っぽいものや青っぽいもの、オーストラリアにはショッキングピンクや白っぽいものがいるなど、色もさまざまなんですよ。 何も考えていなさそうに見えますが、行動も種によって複雑だったり、嗅覚で餌の在りかを覚えるなど、比較的学習ができて賢かったりするんですよ。 生活場所も含め、いろんな面で案外、多様な生き物だというのが魅力の一つ。 あまりよく知られていない分、お伝えしたときにイメージが変わりやすいのも、研究者としては面白い。 やっぱり興味をもってもらえると、うれしいですね」 バナナナメクジ〔撮影・提供:宇高寛子〕 「ナメクジ捜査網」で、日本における分布状況を明らかに 現在は、日本におけるマダラコウラナメクジの分布状況についても研究している宇高さん。 全国的に調査するため一般の方々に協力を求めようと、2015年に「ナメクジ捜査網」というプロジェクトを立ち上げた。 「マダラコウラナメクジが継続して見られているのは、まだ北海道、福島、長野、茨城ぐらいです。 なんせ研究者がいないので、どこまで広がっているのかわからない。 だからWebサイトやSNSで呼びかけ、主にメールで目撃情報を提供してもらいましたが…送る負担が大きいですよね。 そこで、撮った写真のアップロードと場所の入力だけで済むようなシステムを構築しようと、クラウドファンディングで支援を募集しました。 おかげさまで目標金額を達成し、準備を進めています」 分布は年月とともに変化していくもの。 新しいサイトでは、マダラコウラナメクジに限らず、あらゆるナメクジの目撃情報を集めたいという。 「実はほかの種の分布状況も、まだはっきりとはわかっていないんですよ。 ヤマナメクジの分布なんて図鑑にも『北海道と本州』ぐらいアバウトに紹介されていますし、全国に分布するチャコウラナメクジも地域によって多い少ないがあるでしょう。 長い目で見れば、さまざまな種の分布変化が見え、思わぬ種が見つかる可能性だってあると思います」 新奇なものに対する興味が研究へのモチベーションになることは多い。 それゆえ逆に、身近すぎる生物は、意外と手がつけられていないこともあるのだという。 「分類学は生物学の基盤ですが、ナメクジはそれすらも曖昧です。 実際、論文を読むと、この著者は書いてある学名とは違う種の話をしてるんじゃないか?と思うこともあるぐらいです。 このシステムが上手くいけば、研究者が少ない別の分野にも応用できるかもしれません。 ぜひともたくさんの方にご協力いただき、日本のナメクジの分布や種構成がどのように変化するのかを明らかにしていきたいですね」.

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ナメクジの自家受精

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粘液の思わぬ効果 オリビア・ゴードン氏:自分の鼻に大きな鼻水がぶら下がっていたら、かなり気持ち悪いですよね。 そんな鼻水ですが、ほこりや花粉、ウィルスなどの鼻に入った不快な成分を取り除いてくれます。 動物の世界では、粘液がさまざまな形に変わり、とても便利です。 粘液の明確な科学的定義はありませんが、多くの場合、基本的な化学的成分は同じです。 タンパク質、炭水化物、大量の水分が入っています。 そして、粘液には伸縮する化合物「ムチン」が入っています。 ムチンは糖分が排出された糖タンパク質と結びついています。 グリコサミノグリカンやGAGと呼ばれる、水を好む性質の糖化合物です。 こうした理由により、粘液はとてもねばねばしています。 通常、分子が固形の状態の際、整頓されていて密着しています。 液体の時には、分子はもっと乱雑に散らばり、よく動きます。 粘液はその中間のような状態です。 粘液の化合物は整列していますが、お互いを通り抜けることができます。 粘液の化合物は非ニュートン流体であり、そのため伸びたり、押したり、潰したりすることで粘着性や流動性が変化します。 ネバネバのヌタウナギの生態とは この地球上で最も粘着性の高いものはなんでしょうか? それはおそらく、ヌタウナギでしょう。 学術的名称は「Myxine glutinosa」で、ギリシャ語やラテン語の粘液や糊という言葉が由来です。 ヌタウナギはアゴがない海の生物で、長い胴体と平らな尻尾、凶暴そうな口とズラっと並んだ歯を持っています。 ヌタウナギの歯は象牙質やエナメル質など、一般的な歯とは違い、ヒトの髪と同じでケラチンでできています。 ヌタウナギは海の底をウロウロし、虫を漁ったり、死んだ魚を食べたりします。 魚などの捕食者がヌタウナギを美味しい麺のようにすすろうとしたら、戦うこともあります。 ヌタウナギは体長に沿った100以上の穴から凝縮された混合物を排出することで、敵のエラを詰まらせる粘液の塊を吐き出します。 この半粘液の混合物は周りの海水の中で破裂するムチン小胞を含んでいます。 これは浸透作用と呼ばれるプロセスによるものです。 小胞の中の凝縮された塩分は海水に比べると濃度が低いので、水は膜を勢いよく通るのです。 しかも、その混合物は、ヌタウナギ特有のねじれたタンパク質「スケイン」を持っています。 そのおかげで粘液は強度を持ち、互いにくっつきあい、大量の海水を取り込めるのです。 実際、あるグループの計測によると、約99. そのため、少量のタンパク質で長持ちします。 捕食者が暴れるほど、ヌタウナギの粘液は粘着性を増し、捕食者の息を詰まらせ、退けることができます。 それでも捕食者が攻撃を続けるなら、窒息して死ぬことになるでしょう。 ネバネバから抜け出すために、ヌタウナギは自分の身体を縛って結び目を作り、粘液を洗い落とすのです。 ナメクジ、粘液を使った性交スタイル 地上の話に移ると、マダラコウラナメクジは身を守るために粘液は使いません。 木の枝から吊られている間に、別の方に巻きつきます。 最初に、ナメクジは粘液の糸にフェロモンを分泌することで仲間を呼び寄せます。 仲間を見つけると、筋収縮によって粘度を変化させることで近くの木に登ります。 最終的には、粘液に含まれるムチン分子が固体のように整列することで、ナメクジの身体は木の表面に固定されます。 ナメクジは筋肉が収縮すると、粘液を押し出します。 それがムチン分子を再び始動させるので、粘液はより液体のようになり、ナメクジがノロノロと動きます。 ナメクジは選んだ木の枝に到着すると、長い粘液の糸を絞り出します。 その分子は強度がある粘液のロープを作るために再編成をします。 ナメクジたちはシルク・ドゥ・ソレイユのような交配を行います。 努力を要するものですが、マダラコウラナメクジはペニスを自分の体よりも大きく膨らますために重力の助けが必要だと考える研究者もいます。 そして彼らには交配のための性器があります。 マダラコウラナメクジを含む多くのナメクジは、体内に精子と卵子の両方を持っており、2匹が交わることで受精させることができます。 そのため、この泥まみれの儀式では、2匹のマダラコウラナメクジがお互いに交尾すると、多くの接触を持ち、精子を交換することができるので、両方の卵子が受精することができるのです。 粘液で作った海に浮かぶボート 同じような種である、海洋生物のアサガオガイは足に粘液を持っています。 「Violet sea snail」の名前のごとく、「海面に漂っている」ことが由来です。 アサガオガイはナメクジのようなアクロバティックな交配のためではなく、海に浮かぶために粘液を使います。 画像の通り、泡のボートから逆さまになって漂っています。 泡はアサガオガイがバタ足することにより生成され、硬い粘液に空気を取り込みます。 泡のラッピングとも表現されるテクニックです。 科学者は、アサガオガイの泡のボートはベトベトした糸によってくっついている卵のうが進化したものだと考えています。 空っぽの泡は浮力があるので、粘液に覆われた空気を与えることで、浮力が高くなります。 頑丈なボートに乗って、アサガオガイは柔らかい体で、「カツオノエボシ」のようなトゲを持つヒドロ虫たちをエサとして探しに行くことができます。 アサガオガイはトゲ部分を避けながら、トゲ細胞を無力化させながら、斜め移動を繰り返し、毒殺されることもなく、ヒドロ虫を食べてしまいます。 アサガオガイは粘液のおかげでエサを獲ることができるのです。

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